さいたまでピアノ、バイオリン、ボイトレが出来る音楽教室はイプシロン・ムジィークInc。

2016年03月18日

モーツァルト 春への憧れ

イプシロンピアノクラブ代表の山上です!

 

寒暖の差がとっても激しいこの春ですが、ヨーロッパではもうすぐ復活祭!

ようやく、厳しい冬を乗り越えて喜びの春がやってきます。

 

今はドイツもずいぶん暖かくなっているようですが、私がミュンヘン音大大学院に

留学していたころは、南ドイツの冬はそれは厳しく寒いものでした。

一番寒い時は、昼間から気温はマイナス20度!夜になるとマイナス25度!

 

マイナス15度くらいまでは雪が降るのですが、そこから冷え込む日は

ぴたっと雪が止みます。そしてぐんぐんと気温が下がっていくのです。

とても寒いのに雪が止むと、ちょっとした恐怖。特に外出していると

どんだけ気温が下がるのだろう?と軽いパニックになります。

マイナス20度になると視界がやられて、例えばバスの行き先のローマ字が

判読できなくなったり、遠近感がなくなったり。

直接外気を吸い込むと肺炎になるので、毛糸でふわふわに編まれたマフラーを

口のところで3重巻きくらいにしてその内側で息をして、毛の帽子の上にフード

をかぶり頭も保護して決して転ばないように黙々と歩くのですが、次第に意識が

遠くなっていくようで、部屋にたどり着くと「あぁ生きている!」と大げさでなく

涙が出るほどほっとしたものです。

 

やがて復活祭の頃、ある朝窓を開けると、低く垂れ込めていた雲が払われて

青い空が広がり、花の香りが微かに漂う風がやさしく吹き込みます。

「春だ、春だ!春がきたんだ!!!」喜びがあふれてきます。

モーツアルトの春の喜び、スクリャービンの春の祭典、ベートーヴェンの

ヴァイオリンソナタ「春」・・・これらの曲の持つ溢れる様な春への思いが

ドイツで3年暮らしてみて、本当によくわかった気がしました。

生きて在ること。それはそれだけで十分に素晴らしいことなのですよね!

 

日本の春は、受験の発表、卒業式入学式入社式など、節目となる季節ですね。

イプシロンの生徒さんたちの中にも、大きな節目を迎えた方達も多いと

思います。

どんな事も、どんな時も、音楽はみんなの心の応援歌なんだ、と私は信じています。

様々な門出、出発を、旅立ちをいつも応援しています!

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ページの先頭へ