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2016年09月20日

譜読みの大切さ。

 

皆さま、こんにちは、岡部です。
久しぶりのアップでごめんなさい。

もう9月もあとわずかですね。一日一日涼しさが増してきていよいよ、芸術の秋になりますね。
今日は「譜読み」の大切さについて触れてみたいと思います。

ちょうど、私も葡萄の会で演奏する曲の譜読みを始めたところです。ちょっと、今回はのんびりし過ぎたので、自分を奮い立たせてやり始めました。

譜読みというのはとても重要なことと理解しつつも、ものすごく時間と手間がかかります。でも、ここで丁寧に時間をかけてやらないと後々苦労することになるのです。

イプシロンの生徒さんもこれからのグレードテストにむけて譜読みを頑張っていらっしゃることと思います。
驚くべきことに3歳の○○君はグレードの曲を練習しながら毎週、ブルクミュラーを2曲譜読みしてきます。
本当に感心し、私も背筋の伸びる思いになります。

時間がないとか、面倒だとか理由を探せば、逃げ道はいくらでもあります。ですが、本当に重要なことなのでやると決めた以上は肝に据えて頑張るしかないと近頃身に染みて感じるようになりました。

クラシック音楽というは、過去の偉大なる作曲家や編曲家が創造した楽曲を譜面を通じて後世に伝えたものです。そしてそれを正しく読み、正しく演奏し、正しく表現することが基本中の基本とも言えます。だからこそ、最初の譜読みが大切なのです。最初の譜読みをいい加減にやると、いい加減な演奏、いい加減な表現しかできません。そして一旦我流で覚えてしまった演奏を後から修正することは最初の譜読みの何倍も苦労します。
指使い、フレージング、伸ばす音、伸ばさない音の区別、和音のレガートなどなど、一字一句見逃さないという強い意思と真剣な取り組みで完璧な読譜を目指していただきたいと思います。

正しい運指や正確な休符、手になじむまでの練習は下手に聞こえかも知れませんが、ここを我慢して乗り越えないと次はありません。

折しもリオ・オリンピックが終わり、過去最多のメダルを日本人選手団は獲得しました。
ピアノとは多少異なるかも知れませんが、各メダリストの平素の努力は並大抵のものではないと推察します。それぞれのスポーツで様々な基礎的トレーニングを自身に課し、それを乗り越えた一握りの選手がメダリストの栄光を勝ち取るのだと思いました。そこにはピアノの譜読みに通じる(否、以上の)繊細で気の遠くなるような細かいこだわりや繰り返されるトレーニングがあるのだと思います。水泳の400メートルの金メダリストも平泳ぎの開脚の幅も右は何センチで左は何センチなどと我々には見ても判らない数字まで拘らないと正確無比な泳ぎは出来ないのだそうです。

華々しくステージに立つピアニストの素晴らしい演奏もその陰には、繊細でかつ地道な譜読みに始まり細かいところまで努力の手を休めないということがあると確信しています。

皆さんも譜読みの重要性について、是非再認識していただきたいと思います。

 

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